米沢生物愛好会 2007年9月行事
斜平山伐採跡地の植物調査
実施日 2007年9月20日
今回は斜平・笹野山の下に広がる大森山の伐採跡地一帯の植物調査です。
この地は希少植物・ユキツバキの群生地でもありましたが、同地に有った松の木が松くい虫の被害に会った為一帯が伐採されたとの事。
今日の植物調査は、伐採後のユキツバキの生育状況確認と伐採跡地一帯の植生状況を調査するのが目的です。
先に、麓から撮った 今回植物調査を実施する調査地の写真。
斜平、笹野山の下の大森山の開けて見える一帯が伐採跡の調査地です。(別の日に撮影)
上の写真の伐採跡地の中央部に見える杉林をズームで、ここで途中休憩しました。
午前9時 旧愛宕小学校跡地に集合 朝から快晴・無風、天気予報では日中の最高気温は31℃とか
暑さを予想して参加を見合わせた方も居られるのか、集まった参加者はやや少なめ総勢で9名でした。
石栗会長よりご挨拶と調査目的の説明、青柳先生より調査手順と注意事項の説明がありました。
当日、旧愛宕小学校跡地でパークゴルフの大会が有り駐車場が満杯状態なので当会参加者の車を大森山公園に移動
再度、今日は厳しい残暑の中での調査になりそうですので、くれぐれも熱中症には気をつけて下さいとの
注意をいただき 9:20伐採跡地に向け出発。
9:35伐採跡地に到着、さっそく調査開始です。 皆さん真剣に調査してます。
ユキツバキの群生は無事育ってました。これがユキツバキの赤い実、直径約4cm程有りました。
ツルリンドウの小さな花がきれいでした。
★9:35調査目標の伐採跡地に到着、石栗先生の班(右に進む道)と青柳先生の班(左に進む道)の2班に分かれ調査開始です。私は青柳先生の班に、先生が次々と植物名を判定、後から付いてく私は写真も撮りたかったのですがそんな余裕は無く、植物名を忘れないようにメモを取るだけで精いっぱいでした。
(植物名のメモは調査順、もれや重複も有ります。また植物名を間違ってメモしてるのもあるかも知れません、事前に先生にチェックを頂いてから掲載すべきでしたが、今回だけ後日改めて先生よりチェックを頂き訂正させて頂きたいと思います。)
アキメヒシバ、キンエノコロ、アキノノゲシ、ヨモギ、ワラビ、スズメノヒエ、アキノキリンソウ、ススキ、アメリカセンダングサ、ヌカキリ、ニガイチゴ、タニウツギ、ダンドボロギク、タガネソウ、チゴユリ、ウワミズザクラ、サルトリイバラ、クズ、エゾヤマハギ、タケニグサ、ヌルデ、サルナシ、オカトラノオ、ヤマウルシ、シシガシラ、ユキツバキ、ツノハシバミ、ヤマモミジ、コマユミ、ヒメアオキ、イワガラミ、センノキ、ミヤマナルコユリ、ヒヨドリバナ、(ヨツバヒヨドリ?)、ツルリンドウ、ウゴツクバネウツギ、オクチョウジザクラ、ゴマナ、ハイイヌツゲ、ミズナラ、オオバクロモジ、シロヨメナゴマナ、カスミザクラ、ホオノキ、クズの実、ツゲ、アカマツ、ススキ、ブタナ、タラノキ、フジ、タムシバ、クサキビ、エゾユズリハ、ミヤマガマズミ、フキ、ベニイタヤ、ヒヨドリバナ、クリ、コナラ、リョウブ、ネジバナ、ヨツバアケビ、クロヅル、アズキケシ、エゾアジサイ、ウリハダカエデ、チマキザサ、ヒメムカシヨモギ、アリノトウグサ、クガイソウ、オオヒゲナガカリヤスモドキと ここまで72種の植物名をメモ
10:55杉林に到着、石栗先生の班と合流。 全員、木陰に入ってほっと一息、ひとまず休憩です。
暑いあつい、左側の杉林が休憩地 木陰に入って一息入れましょう。
★11:10休憩おわり、再び伐採跡地の調査開始。ここからは一本道なので、石栗先生の班は道の右側、青柳先生の班は道の左側と調査域を分担する。
伐採跡地の調査に入る前に、青柳先生が この休憩地の小さな杉林にも、いろいろな植物があるので伐採跡地と分けて調査しておきましょうねと言われ調査。
コナガクマヤナギ、オニグルミ、キバナイカリソウ、ゴマナ、ミツバアセビ、チヂミザサ、ワラビ、タニウツギ、サルトリイバラ、ヤマウルシ、ヒメアオキ、フジ、イワガラミ、コナラ、オオバクロモジ、オクチョウジザクラ、コマユミ、サルナシ、ヒメアオキ、クマヤナギ、クリ、ウラジロヨウラク、ツメハシバミ、ミズナラ、オカトラノオ、トリアシショウマ、タニウツギ、ウダイカンバ など杉林の中で28種の植物名をメモしました。
こまい針の様な毛に包まれたツノハシバミの実です。
どんぐり ミズナラの実です。
★11:25杉林の調査も終え、ここからまた伐採跡地の調査
ウラジロヨウラク、ミヤマアブラススキ、イワダラ、ヤマブキショウマ、トリアシショウマ、コバノトネリコ(アオダモ)、トウバナ、シロヤナギ、クマイチゴ、ヤマグワ、ミヤマガマズミ、ゼンマイ、ヤマヨモギ、カナキリヨモギ(未確定)、スイバ、カクミ、ヤマツツジ、シュンラン、サジガンクビソウ、ミヤマアブラススキ、コシアブラ、オオカメノキ(ムシカリ)、オオバスノキ、アクシバ、オノエヤナギ、ナツハゼ、ハウチワカエデ、ナナカマド、ヤクシソウ、カラマツ、ツルアリドウシ、キツネヤナギと 杉林を出てから32種をメモ 以降目新しい種類は見当たらず、合流地点へと向かう。
12:20石栗先生の班と再び合流、本日の調査を終了。
全員揃って林に囲まれた草地に腰をおろして昼食。 食事中、周囲にあるススキがピクリとも動かない完全無風状態 じっとしてても汗が滲んできました。
12:45下山開始。13:20全員揃って大森山公園駐車場に到着、石栗先生のご挨拶と青柳先生の閉会の辞で本日の行事は全て無事完了・解散となりました。
今回の調査でメモした植物名はもれや一部重複も有りますが132種でした。 次から次に植物を見分ける先生の植物に対する知識の深さ、記憶力にただただ感心するばかりでした。今まで植物と云っても花とか実しか見てなかった自分に反省させられました。これからは積極的に会の行事に参加して少しづつでも植物を見る眼を養って行きたいと思います。